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『実践 自分で調べる技術』目次詳細

 

岩波新書『実践 自分で調べる技術』の詳細な目次は以下の通りです。

 

第1章 調べるということ(1)

 

1 調べよう

世界は複雑/調べて解決への道を考える/調べることはむずかしくない

 

2 調べることで、何をめざすのか5

何をめざす調査か/市民による調査はなぜ有効か/水俣病の経験/専門家の知識も利用する/調査をデザインする/困難を克服し、実践へ

 

第2章 文献や資料を調べる(17)

 

1 文献・資料調査とは

多様な「調べ方」と文献・資料調査/紙媒体かネットか/本か論文か

 

2 雑誌記事・論文を調べる

国会図書館サーチ/国会図書館から雑誌記事・論文のコピーをとりよせる/J-STAGE で論文PDFを手に入れる/学術機関リポジトリデータベースIRDB/雑誌記事・論文を図書館で探す

 

3 本を探す

本は探しにくい?/国会図書館サーチ/CiNii Books/本の中身から調べる――Google Books/図書館で本を探す方法/公立図書館を調べる――カーリル/司書にたずねてみる/実際に国会図書館に行ってみる/専門図書館もある/大切な本の「奥付」/ネット書店とネット古書店

 

4 新聞記事を調べる

地方紙の魅力/業界紙が役に立つ/情報の宝庫、新聞記事を生かす/新聞記事データベースの活用

 

5 統計を調べる

統計の探し方/私たちにとっての統計/政府統計の読み方/e-Statを使ってみる/政府統計以外の統計

 

6 資料を探す

図書館にない資料とは/行政の資料/その他の文字資料/ネット上の情報

 

7 書かれていることは真実か

 

第3章 フィールドワークをする(91)

 

1 なぜフィールドワークが必要か

知りたい情報は書かれていない/自分たちの認識を問う

 

2 フィールドワークの多面的な意義

考え方の枠組みが壊れる/学びの場としての機能/フィールドワークの技法は複合的/調査のプランを立ててみる

 

3 誰に聞くのか

行政の人に聞く/話す側の「フレーム」を意識する/テーマのキーパーソンを探す/何人に聞けばよいのか

 

4 聞き取りの基本

相手に合わせたアプローチ/一〜二時間が標準/もっと具体的に/受容的に聞く/フレキシブルに聞く

 

5 メモと録音

どんなメモ帳を使うか/考えながらメモを取る/メモをまとめる/録音する/ICレコーダーやスマホの録音アプリ/文字起こし/文字起こしの方法(1)音声データをまるごと起こす/文字起こしの方法(2)丸めながら起こす/文字起こしの方法(3)内容のみを起こす

 

6 聞いた話は正しいのか

一次情報vs二次情報/相互作用としての聞き取り

 

7 観察する

聞くだけがフィールドワークでない/体験のなかで気づく/観察したことをノートに書いてみる

 

8 アンケート調査

アンケート調査は量的調査/無意味なアンケートはしない

 

9 調査倫理

宮本常一「調査地被害」/調査は特権ではない/お礼状を送る

 

第4章 リスクを調べる(141)

 

1 なぜ自分でリスクを調べるのか

リスクにさらされている私たち/生活者の視点が大事/現状をよりよくするために

 

2 課題設定と文献調査

課題を設定してみる/過去の文献を調べる/図書館を利用する/文献検索サイトを利用する/PubMed/Bibgraph/Google Scholar/専門論文の読み解き方/勉強したことがない分野の「勉強」法/英語文献を読む技術/最新の学問動向のフォロー/専門家にたずねる/テレビのドキュメンタリー番組を利用する

 

3 自分で測定する

測定の前のフィールドワーク/どのような計測がなされているかを知る/計測器を知り、手に入れるために/計測器を適切に使う/測定値の扱いに注意する/正確度と精度/有効数字、較正

 

4 統計データを利用する

統計を活用する

 

5 リスクを推し量る――統計学、そして疫学の考え方

データの特徴をつかみ、「違い」のあるなしを判別する――統計学の考え方/リスクの大きさを計算し原因を特定する――疫学の、考え方コホート研究と症例対照研究/二つのグループの比較、交絡因子/ハザード比とリスク比/九五%信頼区間とP値

 

第5章 データ整理からアウトプットへ(205)

 

1 フォルダによる整理

フォルダとインデックス/すぐに見返せるように/電子データはどう整理するか/紙の資料を電子データ化する/クラウドストレージを利用する

 

2 表やカードにしてデータと対話する

データと対話する/数値データをグラフや表にする/文字データを表にする/文字データをクロス表にしてみる/カードにする/ある語りからの四枚のカード/キーワード化

 

3 KJ法によって体系化する

KJ法とは何か/実際にやってみる/別の整理をしてみる/IdeaFragment2/座標軸で考える

 

4 アウトプットする

論文という基本形式/アウトラインをつくる/出典を示す/論文はどこで発表するのか/プレゼンテーション/説得力を増す方法

 

5 共同で調べる

研究資金はどうするのか/一人ではなく、自分「たち」で調べる

 

あとがき

参考文献・参考サイト